小学校では、5・6年生になると、中学進学を意識した勉強になってきます。
そして、多くの小学校で自主学習ノートの宿題が出ます。
中学校では、小学校の時のように単元が終わるごとのテストはなくなります。
その代わりに、中間・期末テストとなり、複数単元が範囲になるテストが始まります。
小学校とはまるで違う形のテスト形態になるので、いきなりだと「勉強のやり方がわからない!」という子が続出してしまいます。
そういう事を防止するために、今、自分に足りないものや練習した方が良さそうな学びをしてきなさい、というのが自主学習ノートです。
自分が苦手なことを題材にしてやればいいのですが、なかなかやる気が起きませんよね?
また、何をどんな風にすればいいのかも分からないお子さんもいるのでは?と思います。
このあと、どのようなことをしたら良いのか、具体的な内容もご紹介していきますね。
自学ノートを難しく考える必要はない
例えば、「近いうちにテストがある科目の教科書を書き写す」なども十分な自主学習ノートになります。
特に理科や社会は地図や年表、図解、実験結果などが書いてあると思います。
色鉛筆などを使い、自分なりにわかりやすく書き写してまとめたら、立派な自主学習になりますよ。
もちろん、漢字練習だって、計算練習だって良いんです。
自主学習に間違いなんてありません。
自分が学びたい、学ぶべき事だと感じたことをすればいいのです。
「これをさせたい。」ということがあれば、先生は宿題として出しています。
6年生の自主学習ノートは、自ら学ぶ癖付けや、言われなくても何かできる子になる様にという目的から出す場合が多いようです。
自主学習ノートのネタをご紹介
それでも悩んでしまうお子さんの為に、例をあげますね。
・作文
私の息子のクラスの自学にはテーマはなんでもいいから作文を書く、というのが必ずあります。
作文が苦手だったり宿題をはやく終わらせたい子は、改行したり、知ってる漢字をひらがなにしたり、ちょっとずるい事をする年頃でもあります^^;
その対策なのか、毎回作文を書いた後にチェックする項目がありました。
・何段落書いたか
・漢字はいくつ使っているか
・読みたくなるタイトルか
・会話文はいくつあるか
小さなプリントに、上の4つのことが書いてあり、最後のページに貼るんです。
特に漢字の数は、クラスのみんなで競争していて、「今日の一番は○○君!すごいな!」と、言って盛り上げる先生でした。
まだ、習ってない漢字まで辞書引きをし、書いてくる生徒が続出!
ゲーム感覚で楽しみながら競わせて、辞書引きや熟語練習をやる気にさせる素晴らしいやり方だと思います。
作文を書くことは、国語の勉強にもなりますし、文章力、語彙、漢字など、色々良い作用があります。
やることがない日は、何かお題を決めて作文を書くことも自主学習になります。
・食育レポート
食育レポートと題し、その日の晩ご飯の絵を描き、材料別に栄養群に分けた表を書く子もいました。
栄養価やメニューバランスがわかり、また、絵を描くことで、それなりにページ数が稼げます。
色鉛筆を使うと見た目もキレイで、分かりやすいため、評価が良かったです。
評価のために自主学習するわけではありませんが、モチベーションを上げるために、息子の担任の先生は、必ずA.B.C判定を書いてノートを戻してくれました。
・歌詞や絵も自主学習
その時習っている曲でも大丈夫です。
なんなら、好きなアーティストの歌詞でもOKです^^
音楽のテストで、学校歌の歌詞の虫食い問題が出る中学校があります。
小学生の間から、自分の学校の校歌くらいスラスラ書ける方が良いですよね。
そんな癖がついていると、中学生になっても、定期テスト前に必ず校歌を書きます。
息子の地域の中学校は、1年1学期に校歌の歌詞の問題がくり返し出るので、効果的な自学だと思います。
また、人物画を描いたりするのも図工の自学になります。
身の回りのもの、鉛筆や花など、鉛筆1本で真剣に描いたら大作になるかもしれませんね。
・マインドマップは全科目学べる
個人的におすすめなのは、科目に関わらないマインドマップ。
社会や理科に多いですが、何でも活用できますよ!
歴史上人物や、地理、理科生物、漢字、なんでも大丈夫。
自分の人間関係マインドマップを書いてみたら、面白くていいかもしれませんね。
自分の根っこがわかって、家族で楽しめる学びだと思います。
オリジナル感を出せ、工夫次第で面白くなったり、芸術的になったり、女の子なら可愛らしく仕上がるでしょう。
自主学習を楽しむ、小さな発見を大切に
勉強って、嫌なイメージありますよね?
でも、勉強のやり方ひとつで、大好きになる可能性があるんです。
マインドマップもそのうちの一つだし、読書だって、道を歩いている時に見つけた草花一つでも、興味を持てば、なんらかの学びになるんです。
そういう些細なことをじっくり調べ、オリジナルの図表に表す。
これこそが自学なんです。
こんなのでいいの?と言わず、お母さんだけは認めてあげて欲しいと思います。
そもそも勉強は興味を持つことから始まります。
誰かが何かに興味を持たなければ、分かっていないことだらけの世の中になってしまいます。
子ども独特の発想を笑うのではなく、感性を褒めてあげてくださいね^^
まとめ
自主学習というと、つい構えてしまうのでしょうか?
何をしても、自身の学びになればそれで良いのです。
私は、子どもたちの自学ノートをめったに見ません。
小学校を卒業してから見たぐらいです。
特に長男の自学ノートは独特でした。
沢山のプリントが貼ってあって、これでいいの?という内容でしたが、先生は、必ず褒めるコメントを書いてくれてました。
自主学習ノートは「自分で学ぶノート」だという事を、忘れないように言ってあげましょう。