もこもことした毛で見た目もあったかいボアジャケットやコート。
アウターの表生地やライナーとしてもよく使われていますね。
かわいくて暖かいのはいいけれど、ボアの抜け毛がインナーについて目立ってしまう。。。
抜けた繊維が目や口に入ったり…コンタクトだったら最悪ですね(>_<)
そこで今回はボアの毛が抜けるときの対策方法をご紹介していきます!
ボアの毛が抜けるのはなぜ?
寒いシーズンには欠かせない人気アイテムの『ボア』。
羊やプードルのもこもことした毛並みを思わせますね。
この毛並みは、ループ状に編み込んだパイルの上部をカットして毛羽立たせて作られているんです。
素材は化学繊維だとアクリルやポリエステル。
こちらはポリエステルやコットンの基布にアクリルでループを作っているので、耐久性に優れていて、洗濯にも強い生地になっています。
なので、抜け毛自体はそれほど多くはないのですが、購入してすぐの時には「遊び毛」といって、製造過程で抜けた繊維が服についているのが取れて抜け毛のようになるんです。
天然素材だと、ウール、アンゴラ、モヘアなどを混入して出来ているんですね。
柔らかな毛質を活かすために柔らかい編地を作っているんです。
なので化繊と天然素材の時では、抜け毛対策も変わってきます。
ボアの毛が抜けるときの対策は?
ボアの素材によって対処方法も違ってきますので、洋服のタグを確認して化学繊維化か獣毛かでそれに合ったお手入れをしてください。
アクリルやポリエステルなどの化学繊維の時
先ほど触れたように化繊のボアの場合は、製造するときの遊び毛が原因のことがほとんどなので、ボアの表面やループに絡みついた毛を取りのぞきましょう。
ブラシで取り除く
表面に付いた遊び毛は洋服ブラシかエチケットブラシでブラッシングしましょう。
特に縫い目のある所は、生地を裁断するときにループが切れて遊び毛が出やすいので念入りにやってください。
毛足に入り込んで取れにくい時は、ペットようブラシのスリッカーブラシで優しくなでるようにブラッシングするととることができます。
詳しくはこちらの記事にまとめてありますので、よろしければご覧ください^^↓↓↓
コロコロで取り除く
コロコロでおなじみのカーペット用粘着クリーナーでボアの遊び毛をくっつけて取ります。
この時も、縫い目を中心に全体をコロコロします。
軽い力で何度かやってください。
力強くやるとぬけていない繊維を引っ張り出してしまうので注意が必要です。
洗濯する
洗濯タグを確認して洗濯機か手洗いで洗います。
洗いの前後にブラシをかけるとほとんどの遊び毛は取れてしまいます。
インナーをボアと同色にする
こちらは抜けた毛をどうこうするのではなく、抜けても目立たないようにするという方法です^^;
ボアと同色のインナーか柄物にして目立たないようにするといいですね。
遊び毛をとっている時間がないときや、取ってもまた抜けた毛が付いてしまう時の対処法です。
ウールやアンゴラ、モヘアなどの獣毛の時
ウールはみなさんご存じの羊。
アンゴラはアンゴラウサギの毛で、モヘアはアンゴラヤギの毛になります。
アンゴラやモヘアはどちらも希少価値が高いので、高級コートやブルゾンなどに使われていることが多いです。
化繊のボアが丈夫に編まれているのとは対照的に、アンゴラやモヘアは柔らかく滑らかな毛質を活かすために緩めにあまれているんです。
緩めに編まれているので、ある程度抜ける毛があるのはしかたないという訳ですね。
なので対処法も化繊とは変わってきます。
それはできるだけ摩擦が少なくなるような着方をすることです。
表地がボアならバッグや時計などで擦れないように、裏地やライナーにボアが使われているなら、インナーとの摩擦が少なくてすむように中に着る服の組み合わせを考えるといいですね。
多少面倒ですが、一度抜けてしまった毛は元には戻らず生地がやせてしまう原因になるので、気を使って長く着られるようにしましょうね。
ボアの毛が抜けるときの対策~さいごに~
ボアの抜け毛の原因は安いものだからということではなく、生地の素材や編み方に深く関係があるようですね。
化学繊維でも、柔らかさを出すために緩く編んでいる製品がないとは言えないので、対処方法をためしても抜け毛がなくならないようなら、これはそういうものだとあきらめることも必要かもしれません。
その場合は、繊維が抜けても目立たないようにインナーの色を同色にするなど対処してください。
軽くて暖かいボアの人気はまだまだ続きそうですね。
お気に入りの一枚のお手入れ方法の参考になりましたら幸いです^^