就職や独立、結婚を機に、両親へお年玉を渡す必要があるのか考える方も多いのではないでしょうか。
子どもの頃、両親が祖父母へお年玉を渡しているのを見ていた記憶がある方もいらっしゃるでしょう。
また、友人が両親にお年玉を渡していると話していると、余計に気になりますよね。
親へのお年玉って必要?
そもそも「お年玉」とは、目上の人が目下の人に渡すものを表現します。
子どもが両親へ渡す場合は、目下の人が目上の人に渡すものになりますので「お年賀」と表現するのが正式なようですね。
そして、日本には本来「親へお年玉を渡す」という習慣はありません。
両親にお年玉を渡さなくてもマナー違反にはならないので安心してください。
ただ、これまで育ててくれたことに対する感謝や、「今年もよろしくお願いします」という気持ちを込めて両親へお年玉を渡す人が多いようですね。
親へのお年玉の相場は?
両親にお年玉を渡すことにした場合、相場はいくらくらいなのでしょうか。
先程ご紹介した通り、あくまで個人的に感謝を伝える機会ですので、決まった金額はありません。
ご両親も金額にはこだわらず、自分が育てた子どもがお年玉をくれるほど大きく成長したことに喜んでくれるでしょう。
渡す側の気持ちや経済状況次第ですが、大体1万円〜3万円を渡す人が多いようです。
毎年のことですから、あまり大きな金額にすると渡す方ももらう方も辛くなってしまいますよね。
また、現金ではなく旅行券や商品券を渡すという方法もあります。
お正月に親戚が集まる実家ならば、お酒やお肉など、お正月の空気を盛り上げることができるものを渡すのもおすすめです。
手土産としてかしこまらずに渡せますし、一緒に食べたり飲んだりできるものの方が、もらう方もあまり気をつかわずにすむかもしれませんね。
またお正月という場にこだわらず、父の日や母の日に食事へ連れて行ったり、一緒に旅行へ行ったりするのも喜ばれますよ。
親へのお年玉の表書きは?
親へのお年玉にポチ袋は使わない?
目下の人が目上の人に渡す「お年賀」としては、ポチ袋は不適切です。
特に礼儀作法に厳しいご両親にお年玉を渡すときには注意しましょう。
お年賀には、紅白蝶結びの水引がついたご祝儀袋に包むのが正式な作法です。
でも、ご両親との関係によっては細かな作法は気にしないという場合もありますよね。
最近のポチ袋はかわいいデザインのものやユーモアのあるデザインのものも多いです。ご両親をイメージしたポチ袋でお年玉を渡すのも喜ばれるかもしれませんね。
お年玉の表書きは?
ポチ袋に表書きは必要ありませんが、ご祝儀袋を用意した場合には表書きが必要となります。
ご祝儀袋の表の半分より上側に「御喜び」「御年賀」「新年御挨拶」のどれかを書きましょう。
下側には贈り主の名前を書くのが一般的です。
こう書くと、かなり堅苦しいように感じるかもしれませんね。ご祝儀袋の表書きを書くのが苦手な方もいらっしゃるでしょう。
ご両親との関係性やご両親の性格を踏まえて、ポチ袋かご祝儀袋のどちらかを用意してください。
おわりに
両親に渡すお年玉の相場と渡し方についてご紹介しました。
人生の節目を機に、両親へ感謝を伝えたい気持ちがうまれてくることがあります。
ぜひその感謝を伝える場のひとつとして、お年玉を利用してください。
実家へ帰省して顔を見せるだけでも喜んでもらえますよ。
兄弟がいる場合は、他の兄弟とも相談してみて下さいね。
また、結婚されている方は義理の両親にもお年玉を渡す必要があるか、パートナーに相談してください。一方だけに渡すと後々のトラブルにつながることがあります。
自分に合った方法と金額で、ご両親に感謝を伝えてくださいね。