ほうれん草は冬野菜を代表する野菜です。
栄養満点で、和え物や炒め物、スープにいれたり…と、いろいろな料理に使えますね。
ほうれん草を食べると気になるのは渋みではないでしょうか。
渋みを抜くために「あく抜き」をした方が良いと聞いたことがある人も多いと思います。
ほうれん草がしぶ~いソテーになったり、水っぽくて味がいまいちなソテーになったり、簡単にできそうで案外おいしく作るのは難しくないですか?
みなさんもソテーが上手に作れなかった、そんな経験あると思います。
今回はほうれん草のソテーが渋くなってしまう原因と、簡単でおいしい作り方をご紹介します。
ほうれん草のソテーが渋い原因は?
ほうれん草のソテーが渋い原因、それはほうれん草に含まれる「あく」の仕業です。
ほうれん草のあくに含まれる成分は「シュウ酸」というものです。
シュウ酸が体の中でカルシウムと結合すると「シュウ酸カルシウム」を形成し、結石などを引き起こしたり、カルシウムの吸収を妨げてしまったりします。
シュウ酸は、水に溶けやすい性質を持っているので、下茹ですることで取り除くことができます。
つまり、下茹でをすることであくを取り除くことができ、渋みのないソテーが作れます。
ほうれん草の下茹で方法
ほうれん草をゆでる前にボウルに水をはって、泥などをしっかり落としましょう。
特に根の部分に泥が入りやすいので、包丁で十文字に切れ込みを入れておくと汚れが落ちやすいですよ。
《 ほうれん草の下茹での仕方 》
①大きめの鍋にたっぷりとお湯をわかし、塩を湯に対して0.5%加える
(お湯1リットルに対し、小さじ1杯程度)
②根元(軸)からお湯に入れる。10秒くらいたったら葉の部分も入れて、30秒~1分ほどゆでる
※茎を触って少しかたさが残っている程度がゆであがりの目安!
③ゆであがったほうれん草をボウルに入れ、流水で冷ます
④軽くしぼる
★ポイント★
・かたい軸から先にいれ、あとから葉をいれるとゆであがりが均等になる!
・流水にさらすことで、あく抜きができ、きれいな色も保てる!
・ゆですぎてしまうと、食感が悪くなったり水っぽい仕上がりになってしまうので注意!
ほうれん草の下茹では電子レンジでできる?
わざわざ大きな鍋にたっぷりとお湯を沸かすのは面倒…と思っている人、いませんか?
それに、実はほうれん草は鍋でゆでると栄養が逃げやすいんです!
そこでおすすめしたいのが、電子レンジを使った下茹で方法!時短になるし、栄養を逃さずに下茹でができます。
あく抜きも問題なくできますよ!
《 レンジでほうれん草の下茹での仕方 》
①水でよく洗ったほうれん草全体をラップで包む
②600Wで2分加熱する
③ラップを外し、流水にさらして、しぼる
簡単なのでぜひ試してみてください♪
下茹でなしでほうれん草のソテーを作るなら
サラダ用などに生のまま食べられる「サラダほうれん草」が売られています。
名前は様々ですが、どこかに「生で食べられる」と書いてあれば大丈夫です。
生で食べてもえぐみがないので、あく抜きは不要です。
私はよくサラダで使うのですが、渋みなどは感じたことは無いですよ。
スーパーではベビーリーフやカット野菜の売り場にあるので、下茹では一切したくない!という時は使ってみるといいですね。
普通のほうれん草より葉は小さくて、茎も細く火の通りが早いので、いつもより時間短めで調理してくださいね。
ほうれん草のソテーの作り方
下茹でを済ませて準備はOKです。
ここで、おいしいほうれん草のソテーの作り方を紹介します。
《材料》
・ほうれん草 1束
・バター 10g
・ベーコン(またはハム) 2枚
・塩、コショウ 少々
《作り方》
①ほうれん草を下茹でする
②下茹でしたほうれん草を3㎝の長さに切る
③フライパンにバターを熱し、ベーコンを炒める
④ほうれん草を入れたら軽く炒め、塩コショウで味をととのえて完成!
★ポイント★
ほうれん草の下茹で時間と炒め時間は短く!
加熱時間が長いと水っぽくなってしまいますよ!
まとめ
最近のほうれん草はあくが少なくなってきているそうです。
また、直売所等で手に入る採れたてのほうれん草はあくが少なく、下茹でせずに炒めてもおいしく食べられます。
それでも渋みやえぐみが気になる人は気になってしまうもの。
今回の記事をぜひ参考にして作ってみてくださいね。