私は数年前にホームベーカリーを購入してから、食パンを自宅で焼いています。
材料をそろえれば簡単に作ることができるし、なにより出来立ては最高においしい!
朝出来立ての手作り食パンが食べられたら、1日のスタートが素敵なものになりますね。
材料や分量を変えれば、自分好みの食パンを作ることもできます。
ところで、食パンの材料には「無塩バター」と書いてありますね。
食パンだけでなくほかのパンやお菓子作りなどの材料でも見かけます。
バターには「無塩バター」と「有塩バター」がありますが、このふたつは何が違うのでしょう。
無塩バターは、有塩バターでは代用できないのでしょうか。
実際に食パンを有塩バターで作ってみた感想もお伝えしますね。
無塩バターと有塩バターの違い
無塩バター
バターは生乳と脂肪分を分離させ、その脂肪分を加工して作られています。
その加工段階で塩が混ぜられていないものを「無塩バター」といいます。
補足ですが、原料となる生乳には微量の塩分が含まれるので、厚生労働省の定める栄養表示基準では「食塩不使用バター」と表示されています。
塩分が添加されていないので、賞味期限は4~5か月と有塩バターよりも短くなっています。
また無塩バターは、有塩バターより高値です。
これは、塩分が入っていないので痛みやすく、品質保持が難しいことと、有塩バターより需要が少ないことが要因になっているようです。
有塩バター
文字通り、塩分が入っているバターのことです。
レシピに「バター」と書いてあるものは、有塩バターであることが多く、家庭でパンにぬったり、料理に使ったりするのは、有塩バターが一般的です。
有塩バターは、加工する段階で塩が混ぜられているもので、含まれる塩の量は100gあたり1.5gほど。
塩分が添加されることで、無塩バターより日持ちすることが特徴で、未開封で約6か月です。
食パンを有塩バターで代用して作るには?
結論から言うと、食パンを作るときに無塩バターを有塩バターで代用することはできます!
食パンのように、バターの配合が少ないパンでは、無塩バターでも有塩バターでも、焼き上がりに大差はなく、おいしくできるようです。
ただ、バターの配合が少ないとはいえ有塩バターには塩分が入っているので、出来上がりは無塩バターより塩を感じるかもしれません。
そのときは、加える塩の量を調整します。
例えば・・・
レシピ(バターと塩のみ抜粋)
・無塩バター15g
・塩3g
有塩バター100gの中に塩が1.5g入っているので、
有塩バター15gの中には塩が0.15g(四捨五入して0.2g)入っている、ということになります。
元のレシピの塩3gから0.2gを引いて、2.8g加えれば良いということになります。
0.2gって微々たるものです。我が家の計りは1g単位なので量れませんし^^;
そこで有塩バターを使った時でも、いつも通りの塩3gで食パンを作ってみました。
結果は・・・無塩バターを使った時と変わらない味!でした。
私が鈍感なだけかもしれませんが、いつもよりしょっぱいとかは感じなかったです。
ただ、塩分が増えているのは事実なので、食パンを有塩バターで作るときは塩を気持ち(少しだけ)減らして作れば問題はないと思いました。
食パン以外のパンは有塩バターで代用できる?
デニッシュなどバターをたっぷり使うようなパンを作るときは注意が必要です。
バターを使う量が多いと、その分塩分量も多くなり、焼き上がりに影響がでます。
【塩分の影響が大きい場合】
①ふくらみが悪くなる
イースト菌は塩分に弱い性質があるので、菌と塩分がケンカしてしまい、焼き上がりが思うように膨らまないことがあります。
②味がしょっぱくなる
有塩バターには塩が含まれるので、有塩バターの量が増えればその分塩も増え、しょっぱく感じ、味のバランスが崩れてしまいます。
バターをたっぷり使うパンは、無塩バターを使うほうが良いですね。
まとめ
基本的に、パン作りをするときは無塩バターを使用するのが良いでしょう。
ただ、食パンのようにバターの配合が少ないパンを作るときは、有塩バターで代用することもできます。
いろいろな配合を試して、自分好みのおいしい食パンを作ってくださいね。